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畳の部屋で知っておくべきマナーとは

日本では古くから畳のある部屋が親しまれ、現在でも住居に和室を取り入れている家庭も少なくありません。

そんな歴史ある畳の部屋ですが、現代人が知らないマナーが存在します。

今回は畳の部屋に関するマナーについて見ていきましょう。

茶道や華道を習う方だけでなく、趣のある和室としてマナーを取り入れたい方も、ぜひ参考にしてください。

畳の部屋でのマナーは日本の文化の象徴

食事にマナーがあるように、畳の部屋にも正しい所作や礼節があります。

貴族が使っていた奈良〜平安時代から庶民に浸透されるようになった江戸時代の流れの中で、受け継がれてきた伝統のあるマナーです。

そのため、畳そのものだけでなく、どう過ごすのが適切なのかを含めて、日本文化の象徴といえるでしょう。

現代では、畳の部屋でのマナーを理解している方は少なくなりつつあります。

だからこそ、今一度日本の文化を知るための知識として、マナーについて学んでいきましょう。

畳の部屋で覚えておくべきマナー5選

畳の部屋で、これだけは覚えておいてほしいマナーが5つあります。

この5つを覚えておくだけで、畳の部屋での正しい振る舞いができるようになるでしょう

①敷居と畳縁を踏まないようにする

畳の部屋で最も気をつけなければならないマナーは、敷居と畳縁を踏まないようにする点です。

敷居をまたぐ、敷居が高いといった言葉があるように、敷居は家や家人の象徴とされていました。

そのため、敷居を踏むのは、その家の人に対して失礼にあたります。

畳縁も家紋など格式を表す模様を取り入れていたこともあり、敷居同様に踏みつけるのは無礼にあたる行為です。

また、昔は家の下にもぐりこみ、畳縁の隙間の光から居所を察知し、暗殺者が刃を突き立てることもありました。

暗殺を防ぐために畳縁を踏まないで歩くという武家の所作もあるようです。

さらに、畳縁や敷居を踏んだ部分が磨耗することで、寿命を縮めてしまいます。

長持ちさせるという観点から畳縁や敷居を踏まないのは、現代の生活にあったマナーといえるでしょう。

②挨拶は座って行う

日本の文化として、身分が高いほど目線が高くなるとされているため、畳の部屋での挨拶は、自身への目線が下がるように座って行います。

現代の生活からすると、何も言われない状態で座るのは失礼だと思われがちですが、畳の部屋に関しては例外だと考えてください。

もし、気が引けてしまう、あるいはより丁寧な振る舞いをするなら、座る際に「失礼いたします」と一言述べるといいでしょう。

③上座を通らない

畳の部屋は入り口から遠い部分を上座、近い部分を下座と呼び、くつろいでもらうという点から、客人や身分が上の方を上座に座らせる風習があります。

お酌や移動の際に上座を通るのは、客人が落ち着かない、ゆっくりできない印象を与えてしまうので、マナー的にはNGです。

もし、上座の方にお酌をする、あるいは食器を下げる場合には、必ず下座から回り込むように意識しましょう。

④歩くときは「すり足」が基本

畳の部屋で歩くときは「すり足」が基本です。

部屋全体で落ち着いた雰囲気を演出しているので、速い動きがあると空気が変わってしまいます。

そのため、なるべく音を立てず、動作からも和を感じられるよう、畳の部屋ではすり足で移動するようにしましょう。

⑤座布団に座るときは膝から

座布団に座るときは、足からではなく膝から入るのがマナーです。

足から入ってしまうと、畳の部屋へ招待してくれた方の気遣いである座布団を無作法に扱っているとみなされてしまいます。

座布団に座る際は、まず横に正座してから、両手を支点に膝から座布団に乗るようにしましょう。

畳の部屋に入る際の靴・スリッパの脱ぎ方

よく勘違いしがちなマナーとして、畳の部屋に背中を向けながら靴・スリッパを脱ぐ行為があります。

たしかに、靴・スリッパを揃えるという意味では最初から畳の部屋に背中を向けて脱いだほうがいいでしょう。

しかし、背中を向けるのは招待してくださった方に失礼な態度になるので、必ず以下の手順で靴・スリッパを脱ぐようにしてください。

・畳の部屋を向いて靴・スリッパを脱ぐ

・畳の部屋から見て横あるいは斜めに膝をついて靴を揃える

一手間増えてしまいますが、相手に失礼にならず靴・スリッパを揃えられるので、覚えておきましょう。

ふすまの開け閉めにもマナーがある

畳の部屋にふすまがある場合、開け閉めのマナーがあるのも知っておかなくてはいけません。

まず、ふすまの前につま先を立てた状態で座り、畳の部屋に人がいる場合は声をかけます。

その後、引手を10cmほど開き、そのまま下から30cmほどの高さに手をあてて、身体の半身まで開くようにしてください。

半身まで開いたら、両手で全身が入るほど開き、つま先を立てた状態から正座に直して一礼をしましょう。

一礼したら握りこぶしを支点にして前へ出し、身体を引き寄せるように入室します。

閉める場合は、上記の手順の逆を行いましょう。

まとめ

今回は畳の部屋で知っておくべきマナーについてご紹介しました。

畳が傷まないようにする所作だけでなく、格式や身分の高い人への配慮がマナーの中に含まれているのがわかってもらえたはずです。

ぜひ、畳の部屋を訪れる際、あるいは茶道や華道で活用する知識として覚えておきましょう。